〔022〕磐梯山 (1,819m)

標高差:625m

2005年04月28日(当時54歳)


60台は駐車可能な広い ”八方台登山口”の駐車場。
これは休息所で、トイレは反対側にあった。
県道7号線から見た ”表磐梯山”の山容。
”裏磐梯山”の荒々しさとは違った一面を持っていた。
登山口からの残雪であるがアイゼンを必要とする程ではなかった。
ブナ林の穏
やかな道(?)は徐々に勾配を増していくが、
大した勾配にはならなかった。
尾根を越えると ”磐梯山”への展望が開け、28分で ”中ノ湯温泉”に着く。 現在は廃業中で小屋はボロボロの状態。 横の池からはボコボコと気泡と共に水が湧き出ていたが、残念ながら湧き水は温泉ではなかった。

”中ノ湯”からは火口壁の尾根道に入る。 雪庇が連続しており火口壁を
覗き込むのは控えておいた方が良さそうだ。 この辺りからの展望は抜群で
荒々しい火口壁、火口原が見渡せた。

今日は見通しが悪いが ”中ノ湯”からの尾根道からはすばらしい展望が得られた。
登るに従い火口壁が違った姿を見せてくれるのは感動ものであった

火口壁が高くなり危険なのか、尾根歩きは終わりトラバース道となる。
先行者の踏み跡を頼りに付いて行くが、残雪が深く薮扱きも多い。
トラバースを終え、登山口から1時間30分で広い場所に出る。
正面に ”磐梯山”が控えていた。 ここの北側は夏になればお花畑になるらし。
西方には ”猫魔ヶ岳”(1,404m)のスキー場が広がる。
まだまだスキーが出来そうな残雪量である。
1時間50分で ”弘法清水”に着く。
現在、小屋は閉まっているが、5月の山開き後は売店になるらしい。
これが ”弘法清水”。 謂われは知らないが、どうせ弘法大師が
鉄槌を振り下ろしたら清水が湧いたと言うのであろう。
”吾妻山”の手前に左 ”桧原湖”、右 ”秋元湖”が望めた
少し登ったところから ”弘法清水小屋”を振り返り見る。
”弘法清水”からは急登となる。 登山道は右側の尾根筋であるが、
先行者は最短距離を登っているので、踏み跡を追ってみた。
登り途中から振り返ると ”櫛ガ峰”(1,636m)の麓に火口湖が見えた。
11時48分、2時間28分にて ”磐梯山”(1,819m)に着く。
気温11℃、朝からの強風が山頂では更に強く、立っていられない。

磐梯山
  百名山なのに今日出会った人は二人のみ、山頂にもう少し人が居てもらわないと
シャッターを押してもらえないし、話しが出来ないのも寂しい。
  山頂では背丈程の売店小屋で風を避けておにぎりを食べ、7分休憩して下山する。
寄り道しながらの下山であったが1時間35分しか掛からず、全行程4時間20分で
磐梯山を終える。

今日の温泉
 ネットで今日の温泉(400円)は決めていたのだが、駐車場で話しをした人から民宿
”いちろう屋 ”が300円にしてくれますよ。 と言ってくれたのでその話しに釣られて
行ってみると、入口にしっかりと500円と書かれており、おばあちゃん相手に値切るのもみっともないので入らせて貰った。 温泉には一人だけだったので良かったが、民宿の普通の小さな風呂なので500円の値打ちは無かった。
入浴後、安達太良山へ移動する。

日本百名山に戻る

福島県耶麻郡磐梯町大字磐梯

前日からの移動
  昨夜から走り続けて安達太良山に向かっていたが、関越自動車道、磐梯SAを過ぎた辺りでバスの横転事故があり高速道路で缶詰状態になる。 1時間後、高速道路を逆走して磐梯河東インターから出る指示が出て、生まれて初めて高速道路を逆走する。そんなこんなで、磐梯河東インターから一番近い磐梯山から登ることにした。

八方台登山口  磐梯山への一番楽な登山道は猫魔八方台からであるが磐梯山ゴールドラインの
通行料が730円する。 これを節約する為に裏磐梯スキー場の林道に入って登ろうと考えていたが、
スキー場の林道が入口で封鎖されていた。 730円は馬鹿らしいがしょうがないので、八方台の
登山口から登ることにした、楽を金で買う感じか。 八方台の駐車場はかなり広く、トイレ、
休息所も整備されている。 先行車は2台のみ百名山の割りには人が少ない。

山頂南側には大きな ”猪苗代湖”が広がっていた。
今日は見通しが悪く、薄暗い風景で残念である。
裏磐梯スキー場側から見た鳥瞰図。
'05年度の東北の山遠征
04/28 04/29 04/30 05/01 05/01
磐梯山 安達太良山 那須岳 皇海山 赤城山
ひと登りすると高台に出て、展望が一気に開けた。
”中ノ湯”を経由して火口壁に登って行く。
登山口から ”弘法清水”までは2.8kmの距離。
山頂までは5.8kmの距離となっていた。
大展望を見ながら残雪の斜面を気持ち良く下山して行く。
ばんだいさん
日本百名山』 最短距離の登山口へ行く道路 ”ゴールドライン”は有料だった。
深田久弥著の「日本百名山」から
郡山を出た磐越西線の汽車が山地を通って中山トンネルを抜け出た時、不意に眼の前に現われる猪苗代湖の明るい風景におどろくと同時に、旅客はその傍に立つ磐梯山の雄姿に、思わず声をあげずにはおられないだろう。(略) この山と湖と、どちら一つ欠いてもいけない。
Road Map:磐越道を猪苗代磐梯高原ICで降りて、R115→R459→磐梯山ゴールドラインに入る。
登り:2時間28分
下り:1時間35分

コースタイム:4時間20分
(休息時間含む)
ほとんど寝ていない状態で9時半に登り始める。
2023年10月28日改定